2016年10月、「ゴジラ展 特撮映画のヴィジョンとデザイン」のレポート記事を、北海道アルバイト情報社のWEBサイト、SNSに学生向け記事として掲載しました。
以下、当時の掲載原稿。
実は怪獣列島の北海道。ゴジラ(91、99)、モスラ(96)、キングギドラ(91)、そしてガメラ(65、96)、ギララ(08)と東宝、大映・角川、松竹の看板怪獣が上陸している。言わば、聖地なのだ。
札幌がゴジラでアツい!
「ゴジラ展 特撮映画のヴィジョンとデザイン」が10月23日(日)まで道立近代美術館(札幌市中央区北1西17)で開催されている。既に入場者は1万人を超え、シリーズ休止の12年前では姿カタチもなかった子どもを連れた家族や女性、老夫婦から外国人親子まで来ている。美術館側が驚くほどお客さんの幅が広い。会場入口は本編に“映る”はずだったが、庵野秀明総監督がNGにした、アニマトロニクスと立像のシン・ゴジラを確認できる。撮影可能な東京駅のミニチュアを見ると、破壊具合と精巧な作りに鼻の穴が広がる。
展示品は日本映画の底力であり、文化・技術の継承が結集した690点。内342点がゴジラである。制作で使われた資料が多く、「見る」というよりは「読む」展覧会だ。シンドい文章量ではなく、貴重なデータをスラスラ読み進める。メカゴジラやガイガンなどのスーツをしゃがんで見ると、劇中で“怪獣被害”にあった人の気持ちになれる。映画の大スターたちを30センチの距離で見れるチャンスはそうないぞ! 60年以上、世界で愛され尊敬されるキャラクターを創った先輩たちの歴史を感じ取ったあと、出口にはゴジラ(ファイナルウォーズ版)と合成記念写真が撮れるから、是非対峙して帰ろう。
一方映画館では『シン・ゴジラ』が大ヒット!ということはみんな知ってるしょ?
エンタメ系でなかなかアガらない札幌も賑やかになっているから嬉しい。いままで怪獣映画にご縁がなかった学生が「もう一回観よう、次はまじめに観よう」とツイートしているとなんだか嬉しくなる。何が言いたいかというと、一見さんでも十分ハマるってことだ。ユナイテッド・シネマ札幌のプレミアムシアター・IMAX上映も8月、復活上映の9月。そして、10月20日(木)まで再復活上映しているぐらいの熱狂ぶりだ。もちろん、通常館もおもしろいぞ!
まだまだ“ゴジ波”は続くので、是非劇場で観て欲しい!
『シン・ゴジラ』
札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌で絶賛公開中
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